吉備中央町付近の神社(総社神社)



地図

由緒

 当社は光仁天皇宝亀2年(771)の勧請に係る無辺の古社である。備前国奥津高郡元長田荘の崇祀総氏神として、1200余年間、 皇室官民の等しく崇敬尊神する社である。 後冷泉天皇天喜年間(1053〜58)、加茂郷内鎮座の式内外の古社8社を相殿に配祠して 最荘厳盛大、県下稀有の備前加茂大祭を創始し、現在に至っている。
 弘安4年の国難に当たり当社社頭に燈籠一基が献進され蒙古降伏の祈願が行われた。(この石燈籠は県下最古の八角燈籠である。) また、貞治4年藤原経明銘の石造り地蔵菩薩立像の造立等は、かつての神仏混淆の歴史を物語っている。永正年間虎倉城主伊賀久隆が 社殿を再建したが、伊賀氏滅亡と共に荒廃する。寛文9年、岡山藩主池田光政が社殿・末社に至るまで造営し、更に神領の寄進(高石)、 神職任命等を行った。
 明治40年神饌幣帛料共進神社に指定され、昭和14年12月郷社となる。平成2年台風で本殿が半壊したが、解体修復工事が行われ、 同4年5月復元する。平成6年総社宮前に「お祭り会館」が建立される。例年10月20日(平成元年10月から10月第3日曜日) 執行の当社の大祭は、古くから備前加茂大祭と称し、岡山県下三大祭の1つである。大祭の起源は天喜年間、郷内悪疫消除の報賽渡御式に始める。 祭は加茂郷内鎮座の8神社の神輿を奉じ総社宮に集まる寄宮祭で、950年の歴史を伝える。









総社の社叢

900年の歴史をもつ備前加茂大祭の行われる境内にはその歴史 を物語るかのよ令約500~600年ものスギ、ヒノキ、イチョウの巨 木がうっそうと繁り、静かなたたずまいを今に残しています。また総社 宮のは美作一宮中山神社のくむ江戸時代の素朴な建築 方建てられ、町の文化財にも指定されている古いです。社 毅のそ盟る石ー蓴像も県指定の文化財であり、南北朝時代 の作といわれています。この社叢は、岡山県郷土記念物として保護 されています。
環境省・岡山県


備前加茂大祭
毎年10月20日に行われる備前加茂大祭は、加茂郷八社の神輿 が集まりお祭りをする種の寄宮蔡で、県下3大奇蔡の一つと云われています。
この祭りは、今から約900年前から始まったと伝えられ、現在でも祭事 の基本となるものは昔からそのまま受け継がれて守られています。ここに集まる 鴨、化気、松尾、日吉、素塾鳴、八幡、天計、三所の各神社の 獅子舞、棒使い、奴ねりなどは、それぞれ特徴があり、それが一堂に会し 演じられる祭りは壮観そのものです。この祭りにより、振興を通じて遠近の人々 が親睦の場として、泰平無事の基を培なってきたものです。
環境庁・岡山県