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絵本作家 葉 祥明 風景に託すはるかな想い |
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2021年3.20日〜5.9日まで笠岡市立竹喬美術館
展覧会は本日まで。通常、日本画の展覧会を行っている竹喬美術館では珍しい企画展です。会期終了間際、駆け込みで拝見することが出来ました。
原画の制作材料は、アクリル系絵の具によるものと思われました。展示には絵本として印刷された状態の紹介もあり、原画との比較も出来ました。
それらを比較するとわかること。やはり原画の階調は柔らかく、印刷物はコントラストが高く、硬く感じました。
老眼の進行した我が身、原画を見るおり離れて裸眼で見ていると気づかなかったのですが、詳細を見ようと眼鏡をつけると描かれたボードの凸凹に乗る絵の具の様子が目に飛び込んできたのです。ある意味で絵の硬さ、それは筆運びの速さ、描くのにかかった時間と言ったものです。ただし、印刷物になるとそのあたりは見えなくなってしまいますが・・・。
これらのことは、作者の葉さん制作の油絵の展示コーナーを見るとより強く感じることになりました。ずっと油画による表現ではそのあたり、より柔らかく表現されていたのです。
表現に用いられた材料の選択と技法は、制作者が大切にするものがなにかについて、なにかしらその一部を教えてくれるように思います。事実、私自身、制作においてその重要性をより思う今日このごろなのです。
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