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パリに生きるパリを描くーM氏秘蔵コレクションによるー |
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笠岡市立竹喬美術館で パリに生きるパリを描くーM氏秘蔵コレクションによるー 展が開催されています。2016年9月10日(土)~10月23日(日)開館時間 9:30~17:00 入館は16時30分まで 休館日:毎週月曜日
普段は日本画の展覧会がメインの竹喬美術館ですが、今回は洋画と呼ばれるジャンルの展覧会です。正直に言えば、洋画でもあり、また個人コレクションということもあって大きな期待もせずに出かけたのですが、それが良かったのか、新鮮な目で向き合うことが出来ました。
私が若い頃、次々に展覧会が開かれていた方々の作品が並びます。確かにいかにも大作と呼べるような作品はありませんでしたが、かといって小さすぎるということもなく、適度な大きさ、会場で一枚一枚の絵と向き合うことが出来ました。
まず思ったのは色の深さ、奥行きです。
西洋のメディア、材料としての油絵は、ある意味で印刷との相性が日本画よりもよく、図録などでも一般的に再現性が高いと思っていましたが、やはり色の深さは実物ならではと改めて感じました。目に飛び込んでくる色の深さが全然違うのです。また色の澄んでいること、油絵の具という材料の特性、使いこなしを感じます。
空気の違い
画家が訪れ、描いた街、その場所の空気感。
暗い色調、空気の中に水分が少なそうな色の抜け具合。灰色の世界。だからこそ鮮やかな色の壁や、ポスター、文字が否応なく飛び込んできたのかも・・・・そんなことを思って見ました。
心の在り処なんてわからないだから描くのかもわかりませんが、現場で描く、描いたからこその何かがそれぞれにあった、そんなことを感じた展覧会でした。
オススメの展覧会です。
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